20代の火を消さないで

n-extwind

 先日、28歳、転職して8ヶ月の若人と話す機会がありました。話を聞いてみると彼はインテリア業界から別の業界へ飛び込み、自分のスキルを活かして思う存分に力を発揮し、配属になったショップをより良いものにしてやろうと意気込んでいたそうです。しかし、現実は上司やキャリアの長い先輩たちの現状維持マインドに負けてしまい、自分の思いやアイディアを表現出来ずに、悶々としていると話します。彼の思いを聞き出して表現する環境を整えてくれる上司は居ないようです。おそらくそんな上司たちも入社当初は違っていたと思いますが、色々な経験を積んだ結果、守りに入ってしまっているのだと思います。上司たちも余裕がないのだと思います。

 業界が変われば仕事のやり方、マインドは違って当然ですし、どのような業界であっても思い通りには、いかないでしょう。彼は今の職場で吸収できることは吸収して、また違うステージへステップアップしたいと話していました。私もインテリア業界から全く別の業界へ転職した経験があることから、同じような人生を突き進んでいる若者の話を聞いていて応援したくなりました。

 私から彼に伝えたことは、思い通りにならないこの環境であっても何かしらの成果が出せないのであれば、どこへ行っても成果は出せない可能性が高いという事と、この様な環境からでも学べることがあり、これから自分が上に立つ時が来たら、今の自分の様な思いを部下にさせない様にすることが出来るから、それはプラスになったのではないかと伝えました。

 また、自分が今の彼の立場だったらどうするかを話しました。今の仕事は就業時間内で全力で取り組み、それ以外の時間で次のステージへの準備を始めるだろうと、それも1つではなく、いく通りものシナリオを描いてスキルアップをしていくだろうと。またその努力を今の仕事にも活かせばいいと話しました。そして、そんな若くて可能性を無限に秘めている彼のことが羨ましいと伝えました。

 私には前職の入社式の時に言われた言葉があります。

「3匹の魚になって欲しい。」

 新入社員の私たちに社長からこの様な言葉がありました。魚の群れの動きはゆっくりで、皆んな同じ方向を向いています。良い時もあれば時には方向転換を迫られる時があります。魚の群れも、その中の3匹の魚が方向を変えると全体の動きがその3匹の魚に引っ張られて変わるのです。必要な時に必要なタイミングで、そのような判断ができる新しい発想と考えを備えた3匹の魚になって欲しいと。今でも心に残っている言葉です。これからの若い人たちにも少し心に留めてもらえると人生が少し変わると思います。

ABOUT ME
GISSAN
GISSAN
普通の会社員/投資家
インテリア大好き自由人な夫婦の二人暮らし。
記事URLをコピーしました