暮らし
- 都会マインド
「ニューユーク以外は全て田舎でしょ。」
100%負け惜しみからの発想でしたが、そう思わないとやっていられない若い頃の自分がいました。これは私が30代の頃に漠然と感じていた事です。日本の中で都会とか田舎とか考えていてもしょうがないと思い、世界に目を向けてみることにしました。ニューヨークで暮らす人々が日本の大都市をどう見ているのか想像してみると、日本の中ならどこで暮らしてたって同じだと思いました。現代は、インターネット環境さえ整えばどこからでも世界に発信ができ、仕事もこなせます。資産運用にしても、どこに居ようとも同じパフォーマンスを出す事ができます。それが分かれば、どんな暮らしがしたいかによって、住む場所を決めればいいわけです。森の中で薪ストーブのある暮らしをしたければ、そんな環境を手に入れればいいだけの事です。世界のセレブはどこで、どんな暮らしているのか考えてみると何かヒントが掴めるかもしれません。
私は10代の頃、都会に憧れていました。テレビドラマで見るようなビルに囲まれた街で働くことがカッコいいと思い込んでいました。単純な男の子でした。実際体験してみると、満員電車での通勤やノルマに追われた激務に狭いマンション暮らしで、理想と現実の差の大きさを体感しました。
ある日、満員電車で通勤中に目の前で座っている中年の男性が、疲れ果てた様子で眠ている姿を見かけたのです。ストレスで食べ過ぎてしまうのでしょう、太っていて頭髪も薄くなり乱れていました。ハッとしました。これが10年後の自分の姿だと直感しました。
気付きと継続の「気付き」でした。
今のままでは、自分の代わりはいくらでもいる。なんとかしなくてはと思い、手に職を付けようと決心して専門学校へ通うことを決めました。23歳でした。
そこから前述の家賃20,000円の暮らしが始まったのです。それからがむしゃらに頑張って来て20年以上経ちました。完成型ではないですが、理想の暮らしに少しずつ近づいています。理想のパートナーと出会えたことに感謝しながら歩みを止めず継続して上を見続け前進していきたいと思います。