Uncategorized

10代から学ぶ

n-extwind

 先日、LINEで

「姪っ子ちゃんが会いたいって」

 姪からみての、おばあちゃんより連絡がありました。
現在浪人中の姪が何かな?


 その事を奥さんに言うと、何か話たい事があるんじゃない?

 ハッとしました。そう言う事に鈍感になってしまっている自分が情けない。

受験

 将来、獣医師になるべく勉強中の姪に、息抜きにとランチに誘ってみました。会うと、とても浪人生とは思えないほど明るくイキイキとした表情をしていて安心しました。私から見ても10代にしては、しっかりとしていて、目標に向かい計画的に日々を過ごしているようでした。こんな姪が受験に苦戦するなんてと思い話を聞いていくと、受験の時はコロナの影響もあったのか、本番当日、高熱が出て、試験を途中で諦めて再試験を受けた事、受験は希望大学だけで、他は受験しなかった事などを聞き、なるほど、そうだったのかと納得しました。受験に付き添った私の兄が、競馬で馬の頭文字で姪の名前になるように馬券を買っていた事、その馬券を姪が今も大切に持ち歩いている事、受験の帰りは吹雪で飛行機が飛ばなかった事などを話してくれた姪は、受験は思うようにはいかなかったけれど、楽しかったと話し、私は頼もしさを感じました。

高校時代

 姪は高校時代、スポーツにも取り組み主将としてチームをまとめていた事、全国レベルの練習がどんなものだったのか、それに比べたら今の浪人生活は苦ではない事などを話しました。姪は笑顔でそんなことを話せていたので、勉強の心配はなさそうだなと思い、それからは将来の夢の話をしました。

 どうやら将来は競走馬を診る獣医師になりたいらしく、怪我をした競走馬がどうなってしまうのかなど、私も知らなかった競走馬の現状を教えてもらいました。将来研究をして足を怪我してしまった馬に義足を作ってあげられたらと話す姪の目は、キラキラとしていました。日本と海外では動物愛護の考え方も違うので、海外で深く学びたいとも語っていました。

 ここまで話す事ができると、もう年齢を超えて

ひと対ひと

 の話になっていきました。
 若い時にこんな事、教えてくれる人がいたらなと私が感じていたことを少しずつ話していきました。
 世の中の話や税金、国策と世界の流れ、その時流に乗って生きて行く事ができるとより豊かな人生になる確率が上がる事、時間の使い方や、人との関わり方などを話しました。その中で2つ感じる点がありました。

アウトプット

 1つはアウトプットの大切さです。最近よくインプットとアウトプットの話が出ていますが、私は自分が習得した技術や知識は人に伝えたくなるので、アウトプットに何の抵抗もありませんが、姪は知り得た知識は自分の物で簡単に人には伝えたくないとの意見を持っていました。


 良い悪いはあるでしょうが、知識や技術について、周りの人にあった内容を適切な時期に、アウトプットして共有することが出来れば自分も周りも『アガる』と思います。もともと何も持っていない私は、伝えることで自分が失う物など何もないと思っています。人より多くの失敗を経験して来たことで、そう思うようになったのかもしれません。この話をしている時、姪は不思議そうな顔をしていました。
 適切な内容を適切な時期にアウトプットする事で、自分も周りも『アガる』を、早いうちに経験して欲しいと思いました。

 私としては更に、自分と周りの人が『アガる』行動とは何かを考えていきたいと思います。

自由

 2つ目は姪が経験した弁論大会での事です。
「自由」についての弁論で、10代の感じる自由と姪の意見に納得させられた話です。
 思想の異なる相手に対して自由について、いかに自分の考える自由の方が正しいかを論じ合い、それぞれの正解をぶつけ合う中で、それぞれの自由も正しいが、姪の考えは、それぞれの自由を論じ合えるこの環境こそが自由であると思うと。私は深く共感しました。何気ない日常が自由であり、幸せな事なんだと改めて気付かされ考えさせられました。

 今の10代ヤルじゃん!

読んだ数だけその人の人生を生きている

 読書好きな姪は週に7冊ほど本を読んでいたらしく、1冊読み終えると大学ノート1ページ分の感想をまとめて書いているとの事。今は浪人中の為、週に1冊ほどしか読めていないと寂しそうに話していました。ですが、最近は書店に行き、新しく並んでいる本の帯と裏表紙を読み、それだけで想像して、大学ノート1ページ分にまとめて文章を書いていると。それはとても楽しいからお勧めだよと。

 なんと大人な遊びをしているのでしょう。

 私にも、同じような感性があったなら。

 でも無い。

10代から学ぶコトまだまだありそうです。

ABOUT ME
GISSAN
GISSAN
普通の会社員/投資家
インテリア大好き自由人な夫婦の二人暮らし。
記事URLをコピーしました