暮らし

雨に日の外と中の繋がり

n-extwind

 我が家にはカーテンがありません。
家を設計する段階から「カーテンのない暮らし」をコンセプトとして設計士さんとイメージを形にしました。

 音楽を聴きながら森の中で暮らしたいと思っていた私は、緑が多い土地を探し、それを取り込む工夫をしました。

 1階は窓を大きく景色を取り込み、軒を長く雨や暑さを凌ぐ工夫をしました。
 2階は逆に窓を小さく暑さ寒さを防ぎ、軒を短く光を取り込む工夫をしました。

 歳を重ねた今となっては、感じ方や想像力の問題で、大きければ良いという風潮に疑問を持っている自分がいます。例えばテレビやカーナビの画面は大きければ大きいほど良いといった風潮ありませんか?我が家にはテレビがありませんので映画などはスマホやタブレットで楽しんでいます。
 感じ方は人それぞれですが、スマホで映画を楽しんでも、想像力を膨らませてその世界に入り込めば、画面の大きさは関係ないと私は感じます。映画館へ行った時、一番画面が大きく感じる最前列にわざわざ座りますか?

 カーナビも大きさを各メーカーが競っていますが、私は最適なサイズでデザインと機能を兼ね備えているものが良いと感じます。もし私がデザインするとしたら如何に小さいカーナビで見やすくするのかを考えます。スタイリッシュなデザインの車の中に大きな画面のカーナビ?


 物事の本質を考えさせられます。

 家の窓も同じく、大きければ良いというものでは無いと思います。小さい窓から眺める景色が広大に感じることもあるし、大きいだけで外と中の繋がりがなく、機能していないものでは意味がありません。

 私は雨の日も2階の小さな窓から雲の様子を見たり、雨音に耳を傾けたり、窓をつたう雨粒を感じたりして「外と中の繋がり」を楽しんでいます。

 家を建てて10年が過ぎ、2階の小さな窓から景色を眺める「癒しの空間」を作ってから、こういった事が分かるようになりました。次に家を建てるような事があるとしたら、どんな窓を作ろうか、想像するだけでドキドキします。

 

ABOUT ME
GISSAN
GISSAN
普通の会社員/投資家
インテリア大好き自由人な夫婦の二人暮らし。
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